100倍卓球

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

100倍卓球

卓球の魅力を100倍にする。

中国卓球の強さ~スピード補助剤~

中国卓球の強さ

ご覧頂きありがとうございます。

 

 

中国卓球の強さについてスピード補助剤から考えていきたいと思います。

 

 スピード補助剤について紹介する前に、ラケットとラバーについて解説します。

 

卓球のラケットには、ラケットの本体である木材に、ピン球が当たるラバーが張られています。ラケットとラバーには、それぞれ特徴があります。たとえば、ラバーでは、コントロールしやすいが強打を打ちにくいものや、コントロールしにくいが強打が打ちやすいものが存在します。

このようにラバーとラケットの特徴を見極め、選手は、自分自身のプレースタイルなどにあわせて、日本・中国・ドイツ・スウェーデンのメーカーから発売されているラケットとラバーを組み合わせます。

 

 

また、ラケットとラバーのほかに重要な道具が、スピードグルー(揮発性の高い有機溶媒の接着剤)とスピード補助剤(揮発性の低い石油系油脂)というものがありました。これらは、ラバーを膨張させるもので、打球スピードを上昇させ、打球のスピードや威力が増してスピンがかかりやすくなるだけでなく、表面がやわらかくなってボールコントロールも安定します。

 

今回は、このスピード補助剤について考えていきます。

 

2007年に日本でのスピードグルーによる死亡事故を受け、国際卓球連盟がスピードグルーとスピード補助剤を2009年以降使用することを禁止しました。2009年以降の国際試合では、スピードグルーを検出することができる検査機が導入されています。

 

しかし、同様に安全性の問題からスピード補助剤も、2009年に使用禁止になったにもかかわらず、検出できる検査機が導入されていませんでした。そのため、スピード補助剤に関しては、無法状態で、使用していても違反にならないのが現状です。そのため、オリンピックや世界選手権などの大きな大会でも使用している選手もいることは有名です。

補助剤について|水谷隼オフィシャルブログ「Single Mindedly Table Tennis~卓球一筋~」Powered by Ameba

日本の選手とドイツの選手は、スピード補助剤を使用していないことを公言していますが、それ以外の国の選手は、使っていると考えられます。

ヨーロッパ選手権大会 ティモ・ボルが2大会連続の三冠王 〜女子はパスカウスキーネが初V〜|卓球レポート公式サイト

world-tt.com

水谷選手は、多くの選手が、使用禁止が始まった2009年の世界選手権でも、スピード補助剤を使用していたと証言しています。

<日本卓球の至宝、覚悟の告発> 水谷隼 「世界の卓球界を覆う違法行為を僕は決して許さない」(2/5) - その他スポーツ - Number Web - ナンバー

「補助剤」と戦い続けた卓球・水谷選手の覚悟 | GALAC | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

一方で、有機溶媒の接着剤や補助剤の禁止の2009年の世界選手権では、男子で優勝した王皓選手のラケットを試打したところ、全く弾まなかったと証言している人もいます。

スピードはパワー | 卓球王国BLOG | 台隅をつつけ! | ゆう

下のリンクは、そのときの試合です。

WANG HAO vs Christophe LEGOUT FULL MATCH WTTC 2009 - YouTube

 

中国選手の技術は跳びぬけているのは確かで、それに加え、スピード補助剤により、さらに強くなっていると考えられます。恐らく、スピード補助剤を使用しなくても、ほとんどの選手には負けないでしょうが、中国以外の一部の選手(水谷選手、オフチャロフ選手)には負けるかもしれません。

ただ、やってみないと分かりません。

 

 

今後は、補助剤は次のような展開になると思います。

1、このままグレーな状態(補助剤を使用しても問題にならない)が続く(一番可能性が高い)

2、補助剤が解禁になる

3、補助剤が禁止になる

 

 1、このままグレーな状態(補助剤を使用しても問題にならない)が続く

国際卓球連盟は、中国の発言力が大きいといわれているため、中国卓球連盟自体が変わらなければ、何も変わらないと考えられます。世界トップクラスの中国人選手が自分の意思でスポーツマンシップに則って、スピード補助剤をやめれば全員が問題解決しそうですが、そうもいきません。

中国では、卓球は大金を稼ぐことができるスポーツであることと、中国代表ならば、補助剤を使わずに負けてしまうことは許されないと思います。また、国内の競争が激しいので、中国のトップ選手でも補助剤を使わなければ、中国国内でもトップを守り続けることは難しいはずです。

これらの理由から、中国選手が自分の意思で補助剤を使わない選択をすることはないと思います。この状況がずっと続くことが可能性が最も高いと思います。

 

最も避けなければいけない状況は、将来的にも日本選手とドイツ選手以外がスピード補助剤を使用することだと思います。

長期的に考えて、現在スピード補助剤を使わないことによって、将来スピード補助剤を根絶することができるなら、スピード補助剤を使わないことは意味があると思います。しかし、選手寿命が限られているので、不確定要素の高いことに投資し続けるのはリスクが高いと思います。

 

このままグレーな状態が続くなら、日本とドイツ以外は有利という構図になってしまいます。日本選手もドイツ選手も補助剤を使用して戦う方がいいと思います。そうすれば、すべての選手が平等に戦うことができると思います。

 

しかし、アングラな状態が続けば、当然不正認定されなければ何をやっても良いという発想が生まれてしまうので、卓球がスポーツではなくなってしまうかもしれません。

 

 

2、補助剤が解禁になる

→すべての選手が平等に戦うことができます。しかし、日本選手やドイツ選手がスピード補助剤を使用せずに、今まで戦ってきたことが無駄になってしまいます。ただ、グレーの状態よりも、一歩前進できると思います。

 

しかし、当然不正認定されなければ何をやっても良いという発想が生まれてしまうので、卓球がスポーツではなくなってしまうかもしれません。

解禁した後に、国際卓球連盟がいっせいにスピード補助剤を使用禁止にするのが最もいいのかもしれません。

 

 

3、補助剤が禁止になる

国際卓球連盟が、本当に補助剤の使用を禁止したければ、補助剤を

検出することができる機械を国際試合に導入することで解決できるはずです。

 しかし、スピード補助剤の成分を変え続ければ、この検出器で検出されないことが考えられます。そのため、新しいスピード補助剤が不正に出回るたびに、新しい検出器を用意するといういたちごっこが繰り返されるのでしょう。

最終的には、ドーピングの検査と同じように、毎年新しく検査項目を増やしたり、抜き打ちで検査するしかなくなってくるかもしれません。ここまでいけば、補助剤を使用する選手はいなくなると思います。

国際卓球連盟がこんなことをする余裕がないと思うので、無理だと思いますが、それぐらい重要なことかもしれません。

 

 

スピード補助剤はどのようになっていくのでしょうか?

 

以上でスピード補助剤についての説明を終わります。

 

ご覧頂きありがとうございました。